ChatGPT(GPT-4)に対し、AI自身の学習や活用方法について一時停止をするべきだ、との書簡が公開されました。イーロン・マスク氏、スティーブ・ウォズニアック氏など世界の名だたるテック企業などのトップが署名しています。
公開書簡公式(英語):https://futureoflife.org/open-letter/pause-giant-ai-experiments/
日本語の記事:https://japan.cnet.com/article/35201912/
それほど、人類の知的生産、ひいては人類の歩みそのものに影響を与えると感づいているのでしょう。
前回の記事にも書いた通り、先進AIは非常に強力です。
人間には到底扱えないほどの膨大な知識を、一切抜け落ちることなく、並列に検査し結果を出すことができます。
人間はどこまでいっても自分の記憶したものからしか、連想、発想をすることができません。
脳の能力はまだまだ隠されている、とは言われていますが、100%見たものを記憶したり、またそれを活用できる人間は、世界でも本当にわずかでしょう。
それを先進AIは万人のものにしようとしてます。
ただ、大間違いをまるで真実であるかのごとく書き出してきます。これが恐ろしい部分です。
役立つ部分は多々あるでしょうが、私達ごく一般的な能力の人は、「AIの言うことが正しい」と認識してしまったら、その大間違いを正しいこととして使ってしまう可能性が大いにあるのです。
「道路は真ん中を歩くのが正しい」とAIが出してきたら、それを信じて実行してしまう人間が現れるかもしれない、ということです。
そして事故にあったら、その責任は誰のものとなるのでしょう?
そしてさらに、飛行機や原子力発電の現場にそんな”大間違い”を適用してしまったら・・・恐ろしい未来がまっていることでしょう。
最近のAIの進化、加熱具合は過去にないものです。
ここで一旦待って、AIとは「どこまでを許可し、どこまで活用すべきなのか」、法整備含め考えるべきだと言っているのでしょう。
そして子どもたちには、地に足をつけ自分の五感こそが正しいことを、親と教師がしっかり教えていかなければなりません。
知識はAIには勝てない未来はすぐそこです。ただし、それは今現在ある知識を活用する部分においてです。
未来を空想し、そして今は存在しないものを考え出すこと。考え出そうとすること。それを子どもたちがあきらめることになってはいけません。
全員が勉学を放棄しAIに頼るようになったとき、人類の進化は止まることでしょう。