先日第15回の小学校低学年向けプログラミング教室を開催しました!(2023年7月5日)
場所は浜松市の可美協働センター。夜18:30~19:30です。
今回の参加者は7人。
今回から授業の形をすこし変化させていきます。
文部科学省 新小学校学習指導要領に添った基礎
いままではいきなりScratchから入り、おもしろさを優先した手作業がメインになっていました。
今回から授業の前半に「文部科学省 新小学校学習指導要領」に添った基礎を少し取り入れていきます。
順番の判別、動きの考え方などを教えました。ですが、すでにScratchで思い通りに作ることができる当講座の生徒たちは、みんな一瞬で解いてしまい、5分足らずで終了となりました。(笑)
新学習指導要領のプログラミング教育は、かなり簡単な水準といえます。
新学習指導要領はどう活かすか
2020年に始まったばかりの新学習指導要領に関してはまだまだ迷走していて、「これは何の役に立つんだろうか?」「キャラクターを動かしたり、並べ方を見つけるだけ?」と、読んでいても疑問を感じています。
いちプログラマーとして生きてきた私としては、指導要領の中の知識だけでは、実戦(実業務)へ活かすのはかなりむずかしいだろうと感じています。
もちろん文科省としても授業の結果を踏まえ学習を洗練させていくのでしょうが、いかんせん、先生も未経験のために、教科書以上に進む(応用をかけていく)ことはむずかしいはず。
つまりフィードバックレベルが教科書止まりになると思われます。
「1年生だけどもっと先へ進めそう」「こんな処理が必要だからこの基礎はほしい」といった生きたフィードバックが生まれにくいだろうと考えます。
とはいえ、落ちこぼれを作ってはならない義務教育の現場で、さらにプログラム未経験の先生方に、ハイレベルなフィードバックを求めるのは酷というもの。私だって「ピアノの授業をしてくれ」と言われたら途方に暮れます。(笑)
ここは餅は餅屋。プログラムは現役プログラマーに。
日本のプログラミング教育の一助となるべく、これからも講座を続けていきたいと思います。
チーム製作を開始
今回から数人ずつのチームを作り、チーム製作をやってみます。
プログラミングは一人でも行えますが、業務として作るときはさまざまな人間が関わります。一人の意思だけで進めることはほぼありません。
将来を見越し、複数人で作品を作ることで、ディベートや意思の統一といった経験を積ませたいと考えました。
他人の意見の尊重、良いアイデアの取捨選択なども生まれたらよいなと思います。